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necomedacaのつぶやき

にゃん子のつぶやきです 日頃思っていること、出会ったこと、発見したことetc 色んなことをUPしていきたいです みなさんからのご意見ご感想もお待ちしていますよぉ~
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01/13/00:11  キリマンジャロ (いざ、SUMMITへアタック)

 12月28日22:20
 SUMMITアタックに向けて、22:20起床。うーーん、やっぱり、少し緊張するなぁ・・・。ホントに出来るかどうかちょっと不安。いやかなり不安。「5150mを越えられたらいい」っていう気持ちと、「いや、絶対5895mまでいくんや!!!」って気持ちと入り交ざってる。
 ドキドキ。ドキドキ

 23:00に紅茶とビスケットを持ってきてくれて、23:30には出発なので、少し早めに起きてアタックのため最終服装チェックをしました。

 さて、ここで問題です

 SUMMITアタックにあたり、にゃん子は一体、

  何枚の服

着ていたでしょうか?

 わかるかなぁ・・・・・。


 そんな緊張している中でも、出発の時間は刻々と迫ってきます。
そして、服装チェックです。
 下から見て行きましょう。

① 下着のパンチュ(^_^)
② ハーフのスパッツ
③ 足首までにババシャツスパッツ
④ 登山用ズボン
⑤ 冬用のズボン
⑥ レインコートズボン
⑦ 靴下2枚履き

上は・・・・・
① ブラ
② 半袖ババシャツ
③ 長袖ババシャツ
④ 長袖ウール100%タートルネック
⑤ 半袖Tシャツ
⑥ ウール混合のカラーシャツ
⑦ ダウンジャケット
   (これが超薄いのにめちゃ温かい)
⑧ レインコートジャケット
⑨ マフラー
⑩ ニット帽
⑪ 冬山用グローブ
おまけ: 
① 両肩  ② 首筋
③ 骨盤  ④ お腹
  この4箇所カイロ貼り


もう、どんだけぇ~って感じでしょ?
これくらい着ないと寒くて歩けません。中には、「カイロは、標高が高くて空気薄いから、どうせ温かくならへんやろ」って思う方もいるかも知れません。でもちゃんと温くなりますよ。寒がりのにゃん子にとっては、大助かりのグッズです。

 これだけ着るとトイレが大変。にゃん子の可愛い?!お尻を出すのに、6枚もおろさないといけないので、普段の倍以上の時間がかかります。また、用をを足した後も服を整えるのもまた一苦労っていうやつです(笑)

 さぁ、いよいよ出発です。
頭にヘッドライトをつけて、いざ出発!!!
空は、満点の星空。お月様も出ているけど、本当にプラネタリウムにいるみたい。

 どうやら、にゃん子達がトップバッターみたい。でも、順番なんて関係ない。ここからは、本当に自分との闘い。

 まっすぐ登って行けば、すぐの距離だけど、傾斜がキツいと言うことと空気が薄くて、体がうごかないと言うことから、道は必然的に、ジグザグジグザグと登っていきます。
 最初は、元気に登っていくんだけど、だんだん、言葉数がすくなーーくなっていく、にゃん子。お話したいけど、標高5000mのなかで、歩きながら話とすぐに息が上がってしまう。
 でも、お話をやめると、今度は、睡魔が襲ってくる。
空気が薄くて、寒くて、体が疲れていて、なおかつ夜中で、真っ暗でしょ?

自然と、冬眠モードに入ろうとするんだよね。

 にゃん子の前を歩いてくれているガイドのマイコが、時折声を掛けてくれる。
 マイコ   : "Are you OK?"
 にゃん子: "Yes, I'm OK!!!"

途中、休憩もするけど、止まって座り込むと、また、睡魔が襲ってくる。「少しだけ」って思って、目を閉じてみる。

 スー・・・スー・・・スー・・・
 
 マイコ   : "Hey, don't sleep!!!"
 にゃん子 :"Yes, I don't.  I don't sleep.  
                   If I sleep now, I never wake up forever."
 マイコ   :"Well, let's go.  Don't give up!!"
 にゃん子 :" Yes, I never give up!!! I must make it!!"

 といいながら、目はうつろ。
わかってる。歩かないけないっていうことを。寝たら、死んじゃうってことも分かってる。そ、そうだ、水飲もう!!!
 自分が背負ってきたリュックの中のペットボトルを取りして飲む。めっちゃ冷たい。お陰で目が覚めてきた。
 さぁ、せめて前回の5150mまでは行こう!!!

 数十歩歩いては、立ち止まり、また進む。時には、来た道を振り返り、時には、これから行く先を見上げため息をつく。

 にゃん子が出発してから、次々にSUMMITを目指す人たちがあがってくる。SUMMITを目指す人たちのヘッドライトがキレイに輝いてる。
 そして、標高が高くなるにつれて、歩みが遅くなるにゃん子は、どんどん追い抜かされていきます。でも、抜かされることなんかどうでも良かった。

 出発から3時間。前回、悔し涙を流した
  HANS MEYER CAVE(5150m)に到着。
去年は、ここに上がるだけで、5時間近くかかってたからね。
 
 5150mまで、来て、ちょっとにゃん子のテンションはアップUP
そして、さらに上を目指して、歩く、歩く、歩く・・・・ひたすら歩く。
 途中で、見るに見かねたマイコが、にゃん子のリュックを持ってくれ、にゃん子の手を引いて、上がってくれた。
 そこまでしてもらっても、睡魔と息苦しさがにゃん子の歩みを遅くさせていた。

 標高5400mあたりで、と、突然、顔に痛みが走る・・・・。

「痛い、あごが・・・あごが・・・」

 突然、右頬の筋肉が痙攣して、あごが動かなくなってしまった。原因は、(にゃん子推測)脳腫瘍でOPをした時に頬の筋肉もはがしているので、その影響と極度の寒さによる筋肉の硬直だと思う。
 こんなところで、OPの影響がでるなんて思いもしなかった。でも、顔を少し手で暖めると治ったので、ホッとした。

 標高5400mを越えるとペットボトルの水もシャーベット状になっています。ふたをあけても、呑口がふさがっていて、思い切って振って、シャカシャカしないと飲めない状態。実際には、気温は測ってないけど、氷点下であることはまちがいなし。

 さぁ、ギルマンズポイント(5685m)まであともう少し、頑張れにゃん子。

そう、あともう少しでギルマンズポイント。うん、わかってる。わかってる。
でもね、睡魔と気だるさで体が動かない。

そして、心の中のにゃん子が、「もう前回の5150mを越えたんだから、SUMMITまで行くことはないよ。無理しなくてもいいんだよ。」ってささやく。
 でも、もう一人のにゃん子が、「ううん、何としてでも、SUMMITまで行くのよ。」
 
 もう、ずっとずっと心の中での葛藤だった。

   自分との闘い


そ、そ、そして、急に人の声が、それも笑い声が聞こえてきた。ゆっくりと顔を上げてみると、にゃん子を追い越して行った人たちがいて、プレートが目に飛び込んできた。


 
           P1010684.JPG


 そう、つ、つ、ついに、にゃん子は、

 5685m
  Gillman's Point

着いたのです。

にゃん子は、マイコに聞いていました。
 "Did I make it? Did I?"
マイコは、黙ってうなずいてくれました。

 もう、自然と涙がぽろぽろと流れてて来てました。拭いても拭いても涙が止まりませんでした。でも、涙を流しても全然恥ずかしくなかったです。6:30頃だったと思います。5685mから見る朝日は、格別に美しかったです。写真や言葉で表現できるようなものではありません。

 にゃん子は、ここで、どうしてもやりたかったことがあります。それは・・・・

          P1010683.JPG


これ(^_-) 日の丸を持って写真を撮ること。
沢山の人がいたので、他人の背中も写っていますが、念願の記念写真です。

キリマンジャロは、ここで終わりではありません。ここからさらに200mほど上に上ってSUMMITを目指します。

 ここからは、雪の上を歩いて移動します。道は、雪。雪と言ってもカチンコチンに凍っている雪。めっちゃ滑ります。滑って右に落ちれば、クレーターへ。左に落ちれば、大きな塊の氷河に激突。
 そんな道なき道を歩くこと1時間半。

にゃん子は、やりましたよ。本当にやりましたよ
 だから、言わせてください。

   I made IT!!!



                         P1010685-1.JPG



  2007年12月29日8:17am 
      Mt.Kilimanjaro 5895m


 前回は、違って、ふぶくこともなく、風もなく、写真の通り快晴
いいショットを撮ることが出来ました。本当にリベンジした甲斐がありました


             CA380062.JPG

 にゃん子の時計も5800mを表示しています。どうしても誤差が生じるので、5895mの表示にはならなかったけど・・・・まぁ、いっか。

 ここまでガイドしてくれたマイコにも本当に感謝感謝です。

ちょっとだけ、アルピニストになった気分かも


 


 

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ありがとうございす(*^_^*)

abyss_ny さん
 ご無沙汰しております。
 読んでくださって、本当にありがとうございます。
 とっても嬉しいです

 ベタですけど、UHURU PEAKから見た景色って、"PRICELESS"ですよ。
 

  • 2008年01月14日月
  • にゃん子
  • 編集

すげぇぇぇ

キリマンジャロ日記、全て読みました、かなり感動。
山頂で撮った写真は宝物ですね。
笑顔が素敵ですよ。

  • 2008年01月14日月
  • abyss_ny
  • 編集
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